KOOTDというアプリを作って運営しています。AIがコーデを評価してくれるファッションアプリなんですが、今回そこに顔を見る機能を一つ新しく足しました。グローアップAIといいます。これが正解だと言い切る自信はありません。実は僕、顔採点アプリは普段使わないんです。この機能を作るために既存のものをいろいろ調べてみて、見ているうちにちょっと違うふうにやってみたくなったんです。
調べていて少し気になったこと
まず点数が甘すぎます。みんな7点、8点。使う人は一瞬気分がいいでしょうけど、その数字が何を意味するのかは分かりにくいんですよね。
それに根拠がない。「頬骨79点」。で、ユーザーはどうすればいいんだ、となります。
そして多くのアプリが、生まれ持った骨格——アゴ、頬骨、左右対称——を採点します。でもそれって変えられないじゃないですか。低く出たら凹むだけだし、高く出ても特にやることがありません。
悪いアプリだと言いたいわけじゃないです。ただ僕が作りたい方向とは少し違っていて、だから違うふうにやってみたかったんです。
まず、正直であろうとしました(客観的、ではなく)
正直、AIの美貌スコアって生まれつき偏ってるし、そもそも「正解」がある領域でもありません。だからKOOTDは客観的な真実だなんて名乗りません。
目指したのは、耳障りのいい数字じゃなく正直な読みです。平均は平均らしく。たいていの人は真ん中あたりにいて、それが普通なので、そう見せるのが正しいと思いました。優しさは点数じゃなく、フィードバックの一行に込めようとしました。
「なぜこの点数か」は見せたかった
数字だけポンと置かれるのが一番もどかしかったんです。だから項目ごとに横に観察を一行つけました。その点数がどこから来たのかを指してくれる文です。
「全体的になめらかで均一なトーンだが、照明の下で微細な凹凸が見える」
これなら少なくとも納得できるじゃないですか。そこでようやく、点数が他人事じゃなく自分の話になるんです。
16個の数字より6個に
既存のアプリは項目が多すぎます。16個もあって、互いに被ってるし、よく見ても何の意味かよく分かりませんでした。
だからいろんな顔採点アプリと、美容・心理学の資料をしばらく見て、被らない6個だけ残しました。正面写真一枚で正直に見られるものだけです。
| 項目 | 何を見るか |
|---|---|
| 肌 | 透明感・均一さ・くすみ・テカリなど肌のキメ |
| 髪 | カット・健康さ・スタイリング・ボリューム(持って生まれた髪質の中で) |
| グルーミング | 眉・産毛・ヒゲなど「整え」の領域 |
| 輪郭 | 正面から見える顔のライン |
| 調和 | 比率・左右対称・全体のバランス |
| 目鼻立ち | 目・鼻・口それぞれの印象 |
前の4つ(肌・髪・グルーミング・輪郭)は実際に変えられるもので、後ろの2つ(調和・目鼻立ち)は持って生まれた基準線です。そして正面写真で正確に見えないもの(横から見ないと分からない立体感など)は、無理に点数をつけませんでした。見えないものを見えたふりするのが一番良くないので。
「グローアップ」は変えられることだけ
ここが作りながら一番気にかけた部分です。点数で終わらせたくなかったんです。
- 写真を一枚上げると6個の点数と観察が出て、
- 変えられる軸を整えればどこまで行けるか、ポテンシャルスコアを一緒に見せて、
- それを言葉だけで終わらせず、実際の自分の写真の上に良くなった姿を画像にしてくれます。ビフォーアフターのスライダーで比べて、保存もできます。
- 似合うと指摘された髪型は、アプリの中ですぐ試せます。
打ちのめす点数表じゃなく、次の一歩を見せる鏡であってほしかったんです。
誰の顔も減点しないように
これは絶対に守りたかったところです。特定の人種や西洋の基準にどれだけ近いかで点数を引きません。一重まぶた、広い鼻、厚めの唇——それ自体を欠点だと見ません。年齢、シワ、白髪、傷跡、ほくろも減点じゃなく、ただのあなたの一部です。「西洋基準との距離」じゃなく「この顔の中での健康さと整え」を見ようとしました。
楽しい要素も少し
数字だけだと味気ないので、動物顔・雰囲気ラベルやパーソナルカラー、顔型も入れました。結果は9:16のカード一枚にまとまって、友達にそのままシェアできます。コミュニティに上げると項目ごとの点数と観察まで一緒に見えるので、一人で見て閉じる点数じゃなく、一緒に見る結果になります。
まだ粗いところはたくさんあると思います。それでも一度使ってみて、変なところや物足りないところがあれば教えてもらえると本当にありがたいです。そうやって少しずつ直していくつもりです。
KOOTD で顔をスキャンしてみられます。